ヲカベ自分騙り

日々膨らむ妄言の具現化。

映画マラソンの話。

 
 

どうも、ヲカベです。
 
最近、毎日洗顔するようになりました。
母親曰く、
洗顔クリームをしっかり泡立てて優しく洗った後に、
冷水で絞めるようにするとアンタのその無様なストロベリーノーズも
多少は改善するかもしれないわよ。」  とのこと。
 
今時分は大変結構ですが
すでに秋冬がやってくるのが怖いです。
なお、現在のお鼻は「とちおとめ」って感じです。
 
 
 
 
さて、タイトルのお話を。
 
 
 
映画マラソン·····
 
それは男の中の男の試練。。
乗り越えた者は「英雄」と呼ばれ
しかしその高き壁に阻まれたものは「敗者」となり
絶えず卑下の眼差しと後悔の念に苦しむ事に。。
 
 
それでも人は、男は、いや漢は!!!
自動販売機の光に誘われる昆虫の如く
魔力的魅力に惹かれるのである。。
 
映画マラソン·····
 
今日は、平々凡々な日常に飽き
この異常な挑戦に立ち向かった
2人の男の、いや漢の話をしよう。。
 
 
 
 
 
時は平成31年2月 27日。
 
1人の男が決戦の地、
イオンモール松本へ足を踏み入れる。
 
 
 
 
 
 
 
 
彼の名はヲカベ、またの名を筆者。
主にスケールのでかいSF作品やヒーロー物、
時に興味がなくても話題には乗っかる
「只のミーハー野郎」の伝説の称号を持つ。
 
(なお、充電が無さすぎてほとんど写真がないので
過去の物を使っております。)
 
 
 
息を整え、
スマートフォンの画面に目を落とす。
ヲカベの見据える先にあるのは、、、
 
 
 
 
 
そう、「ポケモンGO」だ。
 
あろうことか、なんと今更ハマったのである。
ホントに最近熱が入った。急に。
だから全然やってないし、
なにより松本にはポケモン全然いねぇ。
 
 
それでもこれから挑む
余りにも強烈な地獄の前に
心に余裕を産ませるには十分だ。
 
ゼニ○メの笑顔が不安を洗い流す、
さながら精神のハイドロポンプ
 
 
お前は絶対に許さん。絶対にだ。
 
 
 
 
そんなヲカベが、1人の男の肩を叩く。
 
 
その男は、振り返ると
あろうことか、こんな事を言った。
 
 
「やぁ。」
 
 
、、、、っ!!!!!
 
刹那、ヲカベに電撃が走る。。
 
 
コイツは、、、、
これから待ち受けている悲劇を前に
こんなにも平常心を保ってやがる、、、
 
 
己とのあまりの力量の差に恐れおののく。
 
 
 
 
 
 
 
彼の名はTT。
 
 
仏の心を持つ男。
またの名を「石ころマスター」と呼ばれる
不動の精神を宿したイケメン。
将来、有名人になったら
アナ○ースカイで種子島に訪れたい夢を持つ。
 
 
今回の無謀なる提案を受けて
「君をほっとけない」と共に戦うことに。
小洒落た憎めない奴だ。
 
 
 
言葉は交さない。
交わさずとも、通じあっている。
逆にそれほどまでに通じあっていなければ
かなう敵では無いからだ。
 
 
映画マラソン·····
 
 
 
いよいよ戦いの火蓋は切って落とされた。
 
 
 
 
 
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一本目に見るのは、
DCコミックス原作キャラが一堂に会する
夢のヒーローごった煮映画
ジャスティス・リーグ」の続編にあたる、
メンバーで海の王、アーサー・カリーこと
アクアマンにスポットを当てた単体作品
アクアマン」だ。
 
 
 
 
 
⚠画像はイメージです。
 
 
 
 
偉大なる海の女王と地上の人間を両親に持つ
ハーフ超人のアクアマンは、
落ちくぼんた目と全身刺青の出立ちながら
根は優しく人助けを信条とするうえに
権力には興味のないスーパーヒーロー。
その存在とチカラをいかんなく発揮していた。
 
 
 
 
 
 
 
⚠画像はイメージです。
 
 
 
 
それな彼の元に舞い込む
海底からの地上を襲う計画を
止めて欲しいという依頼。
 
王位継承には興味が無いものの、
生まれ育った地上を守るために
その命を賭して戦うアクアマン!!!
伝説の武器「トライデント」を手に入れるため
東奔西走、あっちゃこっちゃへ!
 
 
某インディアン・ジョーン何某もびっくりの
遺跡探検かと思いきや甘酸っぱいラブストーリー
と見せかけてスチームパンクでスーツを作る
父親想いのヴィランが出たと思いきや
挙句の果てには怪獣大戦争勃発。
 
 
どうなるアクアマン!
戦えアクアマン!
7つの海の未来はきみにかかっている!!
 
 
 
 
 
 
⚠画像はあくまでイメージです。
 
 
 
 
 
 
盛り沢山な内容な上に
尺もド級の「160分」なこの作品!
ご馳走様でござんした。薔薇食べたい。
 
 
 
 
 
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遡る事、3日ほど前。
 
 
TTに向けて放った1羽の伝書鳩
南アルプスの山々を縫いながら
遥か15kmの旅路を経て無事に密書を届ける。
 
 
 
複雑な古代文字を用いて
難解な暗号で守られたその内容を解き明かすと
 
 
「オラ1日に3本映画見てぇ。」
 
 
 
、、、っ
普段は表情をあまり崩さないTTも
コレには動揺せざるを得なかった。
 
 
 
映画マラソン·····
 
 
来たるべき水曜日を目前に
山篭りと滝行とAmazonプライム登録をこなし
前日夜にはバイオハザード234を
一気見してコンディションを整えた彼に、
もはや死角は存在しなかった。
 
 
ていうか、映画見すぎ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アクアマンのチケットを買うヲカベに
TTが打ち明けた突然のカミングアウト。
 
それは、
 
 
 
「翔んで埼玉見たいんだよね」
 
 
 
なっ、、、!!?
 
こ、これは、、、、まさかの、、、
秘伝中の秘伝奥義、「本数増やし」!
 
 
通常ならば、映画をハシゴしようと思ったら
空き時間にいかに休めるか、
見終えた映画の内容を嚥下して落とし込み
次の作品にスムーズに移行できるかが大事だ
 
 
 
だが、あえて!
あえてまったく空き時間を作らない事により
モチベーションと集中力を切らすことなく
1日中「映画見たい気分」を保つ事で
絶え間なくやってくる情報の奔流を
乗り越える禁忌中の禁忌の技が!
それこそが本数増やし、、、
 
 
 
確かに、見れる映画が増えるのは嬉しい。
暇な時間が無くなるのもいい事だ。
ただ、この作戦にはリスクが伴うのだ。
 
 
ー つまらない映画を観たらあとに引きずる ー
 
 
 
空き時間さえあれば、
ひとつハズレの映画を引いてしまっても
「切り替えて次楽しもう!次!」となれるのが
映画マラソンにおける救済措置。
 
 
しかし、その時間すらとっぱらって
1日に4本の映画を見ようと言っているのだ!
 
 
 
膝から崩れ落ちるヲカベ。。
お昼休憩を削ってまで、、、本数を増やす、、、
そんな情報量に耐えきれるのか、、、?
荒波を泳ぎきるアクアマンのような力が
俺には備わっているのか、、、っ!!?
 
 
 
 
 
「そ、そんなの、、、、む、、、」
 
無理。
 
口は、確かにそう言いかけた。
そう言ったつもりだった。
 
だが口をついて出たワードは
 
 
「そんなのむっちゃええやん!!見る!」
 
 
ありえないと思われた奇策を肯定していた!
 
 
 
バッッと口を抑えるヲカベ。
しまった、、、という気持ちの向こうに
熱く脈打つものを感じる。
 
 
 
 
そうだ、、、、
 
ヲカベ、お前の中には、、、、
 
 
 
 
埼玉の血が!流れている!!
 
 
 
·····難しく考えるのはよそう。
乗りこなさずにはいられない!!!!
我に流れるその血の運命に従って、
どこからでもかかってこい!
 
 
(ヲカベはガチで埼玉県民の親を持ちます)
 
 
 
 
 
 
無駄に豪華キャスト、
気持ちのいい程の埼玉ディスり、
荒唐無稽な設定にもかかわらず
どこかリアリティを感じるシナリオ。。
 
 
小気味良いバカ映画でした。
関東圏の人もそうでない人も
笑って笑える素敵な映画です。
原作も是非に。
 
 
 
 
 
間違えたわ。
 
 
 
 
 
 
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映画館で見る映画は、
やはりレンタルビデオでは代えられない。
迫り来るド迫力の巨大スクリーン、
立体的に盛り上げる重厚な音響、
何より沢山の人がその空間を共有して
一緒に興奮しているという臨場感。
 
 
これらは家で見る地上波の放送では
とても得難いものである。
 
 
 
しかして!!!!
みんな、中々映画館に足を運べない。
 
なんでって!そりゃあ!
 
 
 
 
 
 
金がかかるから!
サービスディじゃなきゃ、結構痛い出費だから!
だから、その魅力を理解しながら
人々はなかなか足を運べないのである。。
 
 
 
 
映画マラソン·····
 
 
 
何本もの映画を観るためには
必然的に、金がかかる。どえらい。
 
 
ある意味では、
メンタルやフィジカルよりも
この挑戦を阻む鉄壁のガーディアン。
 
 
 
しかし、ヲカベには策があった、、、
 
 
障害者手帳という名の切り札。
 
 
あまり印象付ける事ではない事のだが、
タイミングに縛られず
いつでも1本1000円で映画が見られる!
しかも、2人まで。
 
 
お得に映画を見させていただける
こちらの制度、大変お世話になっております。
 
こうして、
出費ヤバスぎぃ!をクリアした我々は
 
辿り着いたのだ、3本目の映画に!
 
 
木城ゆきと先生による
SF漫画の金字塔、「銃夢」シリーズ!
日本漫画史が誇るこの名作を、
なんとこちらのビッグネームな
ジェームズ・キャメロン監督が音頭をとり
ハリウッド実写化!その名も、
 
アリータ/バトルエンジェル
 
やった!やったぞ!!!凄いことだ!!
 
 
 
 
 
 
 
近年、漫画の実写化は
かなりのブームとなっている。
 
にも関わらず、原作ファンを煽るような
映像的クオリティだけでなく
再現や理解度が低すぎる作品が多々あり
常に地雷臭を漂わせてしまう「実写化」。
 
どの映画とは言いませんが、
去年も楽しみにしていただけに
ガッツンとショックだった作品がありました。
等価交換の法則はどこへやら。
 
 
 
 
ところがすっとこどっこい!!!
公開当初は
「目がデカすぎる」「目が怖い」「目」などと
若干の叩かれ気味であった「アリータ」ですが
多重高層フェチ激萌えの素晴らしい鉄くず街や
サイボーグ達のデザインは勿論のこと、
度肝を抜かれるアクションシーンが飛び出し
思わず開いた口が塞がらなくなるような
退屈する時間ゼロ!な作りに
口コミで面白いと広がって今や大人気。
 
本屋さんや古書店からは
原作が消える現象も起きているんだとか。
 
 
3Dで観た事によって
視力的にはかなり疲れましたが、
ここまでアクション→コメディ→アクションと
緩急の取れた順番で見れた事で
メンタル的な疲労はお互い少なめ。
 
 
見事3本目を観終えた、そのわずか20分後!
ついに大トリの4本目を迎えるのです。。
 
 
 
 
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この挑戦の最後に相応しい
4本目の映画はなんなのか!
 
 
 
アクション
コメディ
アクション
と来たら、次は何を見るのか!
そりゃもちろん!
 
フレディしかないでしょう。
 
 
 
 
 
うおおおおおおおおお怖えええええええ!!!!
 
 
 
ってそのフレディじゃない!!!!
クルーガーに非ず!
マーキュリーに決まってんでしょ!!!
 
 
 
はい、さんはい
 
 
 
 
 
ママーーーーーーーーーー!
 
 
 
 
いやもうね、言わずと知れた。
アカデミー賞四冠の。
2018年最大の名作にしてヒット作
 
ですよね〜締めはやっぱ。
 
 
 
じつはヲカベは見るのは2回目。
TT氏はこれがお初。
 
 
覚悟はしていましたが
一回目よりも細部に意識がいく分
見るのも疲れます。4本目だし。
 
 
それでも、名曲の数々に胸が踊る!
インスピレーションが湧き上がる!
涙の泉がとくとくと溢れ出る!!!
 
 
いったいいつまでやってるんだ、
と言うくらいロングランですが
正直いつまでもやってて欲しいです。
しんどくなっと時に元気を貰いたい。
 
 
そんな語らずもがなの
一大エンターテインメントに見守られ
我々は、ついに。
 
成し遂げたのです。
 
 
映画マラソンを·····
 
 
 
 
 
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その帰り道。
 
 
 
前人未到の大記録を樹立し
多幸感に包まれた我々は
足取りも軽く帰路に着きました。
 
 
頭の中で流れる
「Somebody to Love」に身を任せ
颯爽と車に乗り込みアクセルをふかす。
 
 
駐車場のしがらみを乗り越えて
俺達は羽ばたくんだ、、、
そう、フレディが夢見たように自由に、、、
 
 
 
 
 
「ん゛?」
 
 
 
TTが目にしたもの。
それは。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ぎゃぁぁぁあああああああああ
 
 
 
 
 
 
 
 
(⚠画像はやっぱりイメージです。)
 
 
次に、この修羅の道を歩むのは
キミかも知れない、、、、
 
 
 
 
 
とある休日の、お話。