スパイダーマン ファー・フロム・ホーム 感想 -E・Gの余韻を掬い取る快作-
どうも、ヲカベです。
最近、雨が多くて寒い日が続いておりますが
毎日おなか出して寝ているのでめっちゃ風邪なう。
昔は夏の頃が近づけば、大いなる野望のイベント
「Natsu-Yasumy」-サマーバケーション-
に向けて遊び倒すべく体調を整えていたものですが
働き始めれば休みもなくなりまして、
逆にへたばりやすくなったなという気もします。
そんな学生の輝かしき青春のサマバケを先取りした
MCUの最新作、
スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
が世界最速という事で6/28に全国公開となりました。
この映画は、トム・ホランド版スパイダーマンの二作目であると共に
圧倒的スケールで話題を席巻したMCUの集大成、
「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」の続編であり、
また、「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」から始まった
「フェーズ3」の締めくくりでもあるという、
見ないといけない感が凄まじい映画になってます笑
この下からは
多分にネタバレを含みますので
これから鑑賞予定の方は気をつけて下さい。シャザム!
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ストーリー等の話や考察は
他の方が綺麗にまとめて下さっていると思うので
あまり色々触れないで行こうと思いますが
そうはいってもなんとも目を引くのは、
ミステリオ/クエンティン・ベック に扮する
ジェイク・ギレンホールの演技力の高さ!!
亡国のヒーローを装い
ピーターとニック・フューリーらに近づいてきた時は
聡明で思慮深い大人の男そのものに見ます。
いったん化けの皮が剥がれれば、
必ず野望を達成するという強い意志を秘めつつも
危うく冷酷なヴィランの顔を見せる。
あるシーンがスイッチとなって人格が変わるのですが
その切り替えの鮮やかさとそれぞれの役作りと言ったら!
これは本当に渇目であります。
・この映画の役割は、余韻を掬い取ること
本来であれば、あれほどの大円団と
そして深い悲しみ、ショックを視聴者に与えた
エンドゲームこそがフェーズ3の最後にふさわしい気もします。
しかし、そこにスパイダーマンを入れ込んだのには、
いくつかの理由があるように感じました。
①.曖昧になっていた消失した生命がどう戻ってきたのかを描く
ハルクの指パッチンによりサノスの大殺戮から
生命を取り戻すことに成功したアベンジャーズですが、
その後過去からやってきたサノスに急襲され、
すぐさま大規模な総力戦へと突入していきました。
それゆえに、戦っていた人以外が
どんな形で戻ってきたのかがあまり分りませんでしたが
後日談としてそこを描く事で、
本当の意味でのハッピーエンドを見せる事が出来ています。
(元いた場所に唐突に戻されているので、車道や水の中、飛行機に乗っていた人などは
いったいどうなったのか、、、考えるのも怖いですが。笑)
②.アイアンマン喪失の代弁者と救済者となったピーター
エンドゲーム一番の衝撃、
それはなんといってもビッグスリーの一角、
アイアンマンことトニー・スタークが命を落とした事でしょう。
記念すべきMCU第一作目がアイアンマンだったことからも、
おおきな大河の流れの中で、トニーは常にその中心でした。
それはチームの精神面でも、戦闘力でも、あらゆる部分で大きな存在。
その崩御は映画世界だけでなく
観ているマーベルファンにも深い悲しみとなって残っていたはずです。
そんなファンや仲間の姿を、
この作品では色濃くピーターに投影することで
アイアンマンへの哀悼の意味合いを強く出しています。
「トニーを継ぐのか?」「アイアンマンになるのか?」
劇中で記者に詰め寄られるとピーターは思わず濁してしまいます。
そんな葛藤の中で、自分の大きなミスのせいで
友達や仲間、市民を傷つけてしまうかもしれないという中で
自分への怒りとトニーを失ったことを嘆き、
ピーターはハッピー・ホ―ガンに気持をぶつけます。
ここからが、この映画で最高の名シーンなのですが
「トニーは常に悩んでいたが、君を仲間にする事は悩まなかった。」
と伝え、前を向くように仕向けて行くのです。
そしてスーツを欲しがるピーターに
ハッピーはトニーが残したスーツラボを見せました。
スパイダースーツを作るピーターに、
ハッピーも、見ている観客も
アイアンスーツを作るトニーを重ね合わせるのです。
その尊い光景といったら、もう!!!!
これは本当に胸に響きました。
その後のシーンでBGMにAC/DCの
「Back In Black」を流したところも憎い演出でしたね。。
何故かピーターはツェッペリンって間違えてましたね
間違えるなんて、、、
そんなわけで、ピーター・パーカーを通して
トニーの思い出を回想しつつも
未来のアベンジャーズへの希望も見出すのです。
③.まだまだ終わらないMCU、フェーズ4への布石
見事ミステリオを打ち破ったスパイダーマンですが、
最後の悪あがきと言わんばかりに仕掛けられたねつ造映像により
スパイダーマンがテロの首謀者、正体はピーターパーカー!
とばらされてしまうところで本編は終わります。
(このニュースをデイリービューグルのJJJがやったのは原作ファンにはたまりませんね)
スパイダーマンは今後、どうやってヒーロー活動をしていくのか!?
学生にはツライ生活が待ち受けていそうですね。。
そして、エンドロール後の映像では
実は今作のニックとマリア・ロスは
「キャプテン・マーベル」で出てきたスクラル星人の変装だった事が分ります。
どうりでどことなく間抜けだなと思いましたが・・・笑
一方のニック本人は宇宙の基地のようなところで
何かを作っている様子でした。
おそらく、エンドゲームの一件を受けて
より宇宙に驚異が潜んでいないか
探っている、、、と言った所でしょうか。
つまり、まだまだ敵は襲ってくるということ!!
間違いなくさらに大きなスケールをもって
フェーズ4がやってくるのは間違いなし!
続報を待ってみんなで盛り上がりましょう!!
・・・もっかいみたなエンドゲーム。。
ではでは。