ヲカベ自分騙り

日々膨らむ妄言の具現化。

「MOROHA Ⅳ」を聴いて思うこと。

 

 

どうも、ヲカベです。

 

最近、アマゾンプライムで「ドキュメンタル」という番組を見ています。

10人のお笑い芸人が互いを笑わせあって、

最後まで笑わなかった人が賞金1000万を総取りという仕組み。

地上波では放送できない過激な描写も多いですが面白いです。

 

最近のテレビ番組を見ていると、

素人を弄ったり、タレントの負の部分を引き出して面白がったり身内ネタだったり

気持ちの良い笑いがあまり無いような気がして辟易としていました。

 

ネットの配信番組として過激ではあるものの

芸人さんが自分の武器を必死に振りかざしている

ポジティブな「攻め」の笑いを感じてとても楽しいです。

 

おしっこしても。金玉出しても。攻めたやつが勝つ。

 

 

 

 

そんな私の大好きな攻めの音楽、MOROHA

彼らの4thアルバム「MOROHA Ⅳ」がリリースされました。

 


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ベスト版としてユニバーサルからリリースされた

前作「十年再録」は自分にとっては完璧な一枚でした。

ライブ定番曲や過去のシングル、好きな曲が詰め込まれていて

しかも再録というのがまた良くて過去の音源よりも音圧が強くなっていて

満腹パンパンになれる超ごちそうアルバムでした。

高速を運転してるときに流すのが最高で、何度も泣きました。

 

しかしゆえに、本人達も触れていた気がしますが

初期衝動の尖りみたいなものは少し丸くなっていた感もありました。

 

満を持してメジャー2枚目となったMOROHA Ⅳ、

すでに何べんも聞きましたが

二人のテクニックが向上しているのはモチロンなんですが

一枚目のアルバムを聴いたときのようなノスタルジー

随所にちりばめられていて、思わずにやけてしまいました。

 

 

一番に伝わってくるのはリリックを書いているアフロの優しさ。

強い言葉も暖かな詞も全てに籠っている熱が心地良い。

 

だんだんと膨らんでいく熱はピークの時を迎え

アルバム最後の曲「五文銭」で燃え尽きて昇華されるのです。

 

アルバム収録よりも前にこの曲をライブで聴いたとき、

まぁ、いわずもがな泣いたんですけど

その時に「何の感情で泣いたのかが分からなかった」という気持ちで箱を後にしました。

感情が動かされることが感動なら、どの琴線に触れたことでこの涙が落ちたのかと

言い換えれば感動ではなく、殴られたときに衝動的に出る涙と同義なのかもとも思いました。

 

しかし。

ゆったりと歌詞カードを読みながら曲を聴いたとき、

あのときの感情が「どうしようもない羨望」だったことを確認できました。

 

いつか自分を幸せにしたいと吠えるアフロの、

その大切な自己愛とそれを叶えるであろう愚直さが

何よりも眩しくてしんどかったンだと思います。

 

MOROHAのライブはしんどい。

けれど、そのしんどさが人の心にどう刺さるのか。

 

音源をもってライブに行け。いけば分かるさ。

 

 

あと、初回限定盤には

単独ツアーのZepp TokyoのDVDが付属していますが

ノーカットで全編見れるクソ豪華仕様ですので今すぐタワレコGoです。

 

 

 

MOROHA IV(初回限定盤)(DVD付)

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